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畳の「へり」はなぜあるの?その役割とは?

2021.10.20

最近、バッグやお財布など、工芸用、手芸用のテープとして
幅広くアレンジされている「畳のへり」。
そもそもは、畳の断裁面の摩耗を防ぎながら、いろどりを加えるのが役割です。

ひと昔前までは茶色や黒っぽい色の畳へりが主流でしたが
現在では青色やピンクなど色のバリエーションも豊富です。

子どもの頃「畳のへりは踏まない」と注意されたのは、きっと多くの人が経験していることでしょう。
大昔は、畳のへりに家紋を入れる加工がされていたからだそうです。
それを「紋へり」といって、ご先祖様や一家の主の顔を踏むのと
同じ意味だと考えられていたところからきているそうです。

また、昔の畳は今ほど丈夫な作りではなかったため
畳のへりを色落ちさせたり、傷めたりしないことも理由のひとつだとか。

さらに昔は、身分によって柄や色の違いがあり
身分の高い役人は紫色のへり、身分の低いものは黄へり
身分のないものは畳へりなしと分けられていた時代もあったようです。

昔のことはさておき、現在では、畳のヘリ選び方は自由です。
淡い色の畳へりは洋間にも合わせやすく
部屋をやさしい雰囲気に見せてくれます。
高級な畳へりは、部屋に高級感をプラスしてくれますよ。
部屋の壁紙や襖と色合いを合わせると、部屋全体に統一感を出すこともできます。

東京都大田区にある「浅野畳店」は
江戸時代に創業して以来、池上本門寺御用達として
一般のご家庭から店舗まで、幅広いお客様へ畳を納入してまいりました。
創業から現在に至るまで、当店は代々受け継ぐ技術と伝統を守りながら
時代の先端を行く畳を心を込めて作っております。

畳の表替え、新調など、ご相談はお気軽に。
こちらからお待ちしております。

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